平成28年度の創業補助金(創業・第二創業促進補助金)の採択結果が6月20日に発表されました。
https://sogyo-hojo-28.jp/assets/files/28sogyo_saitakusha_list.pdf

応募総数2,866件で採択総数136件。採択率はなんと4.7%!
今年度は予算が大幅に縮小されていたため、厳しいとは予想していました。
しかし、ここまで低いとは……というのが率直な感想です。

都道府県別の採択件数は、東京都が最多で7件、ほかは2~4件で割り振られた様子です。

東京都の7件は、他の都道府県に比べると多いものの、実際の申請数はそれ以上の割合で多いはずなので、
「東京はさらに不利」といえます。「地方創生」の政策的意図もあるのでしょう。
東京の採択率が低いのは、創業補助金に限らず、小規模事業者持続化補助金でも同様の傾向が見られます。

例えば、平成24年の経済センサスによると、東京都の事業所数は全国の12.2%を占めており、
開業件数についても類似の傾向が見られます。

応募総数のうち12.2%が東京都だと仮定すると350件。
7件が採択ならば、その採択率はたった2%です!
(個人的予想ですが、実際にはそれ以上に東京が多いと考えます)

事業所数で単純に割り振ると、0件となってしまう都道府県が出るため、
致し方無い面もあるのでしょうが、何とも厳しい状況です。

ちなみに、昨年度の創業補助金の採択結果は、こんな感じでした。
平成26年度補正予算分 応募総数2,984件 採択総数1,669件(採択率55.9%)
平成27年度予算分 応募総数1,170件 採択件数775件(採択率66.2%)
これまでの平均採択率はおおよそ40%程度、最も低かったときで27.2%だったので、
今回の結果が、いかに厳しかったかがわかります。

さて、弊社の支援先の結果ですが、この厳しい状況でも採択された方がいらっしゃいました。
それは、正直凄いと思いますし、喜ばしいことです。
しかし、すべての方が採択というわけにはいきませんでしたので、とても残念な気持ちもあります。